2016年8月訪日外客数 概要
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客数(推計値)によると、8月の訪日外客数は、前年同月比 12.8%増の 204 万 9 千人となりました。前月に続き 単月200 万人を超 え、8 月として過去最高となりました。(これまでの 8 月過去最高:2015 年 8 月 181 万 7 千人)
累計では昨年より約2か月前倒しで1,500万人を超え、1,606万人に。
JNTOは、夏季休暇シーズンの後半時期であったことや、クルーズ船の寄港増加や航空路線の新規就航・増便が訪日外客数の増加要因とみています。
2016年8月訪日外客数 市場別
市場別では、韓国、中国、台湾、タイ、アメリカなどをはじめとした主要15市場で8月として過去最高を記録しました。中でも中国は、単月過去最高となった7月の73万1千人に次ぐ67万7千人を記録。
その他、マレーシア、インドネシア、ベトナム、カナダにおいては、前年比同月比20%を超える好調な増加となっています。
また、バカンスシーズンを迎えたイタリアとスペインは単月として過去最高を記録しました。
訪日旅行需要は堅調に伸びていることがわかります。
訪日外客数のシェアは東アジア79.5%、東南アジア+インド 5.8%、欧米豪 11.1%。
シェア率には大きな動きがありません。
■韓国
前年同月比17.4%増の458.900人。8 月として過去最高を記録。
夏季休暇に伴い、海外旅行需要の高まったことや、航空路線の新規就航や運転再開などが需要増加に結び付いています。
■中国
前年同月比 14.5%増の677,000人。8 月として過去最高を記録。単月過去最高だった先月に次ぐ、過去2番目の訪日者数となります。
夏季休暇シーズンであることや、吉祥航空の南京-関西線の新規就航、訪日クルーズの増加などが要因としています。
■台湾
前年同月比 6.1%増の333,200人。8月として過去最高を記録。
円高傾向や航空会社の減便などもあったものの、堅調な数字を記録しています。
■タイ
前年同月比 10.9%増の34,700人。8 月として過去最高を記録。
今年は祝日の並びから三連休が創出され、旅行需要が高まりました。また、7月から就航したスクート航空のバンコク-成田線や、タイ・エアアジアXなどのLCCが好調だったことも要因としています。
■アメリカ
前年同月比 15.4%増の88,800人。8月として過去最高を記録。
アメリカではアジアへの渡航者数が増加傾向にあります。その中で、訪日旅行への関心の高まりや安全な旅行先へのニーズが、安定した訪日旅行需要の創出につながっているようです。
その他の市場や、詳細については以下のリンクから日本政府観光局(JNTO)の報道発表資料(PDF)をご参照ください。
<関連リンク>
訪日外客数(2016 年 8 月推計値及び上半期推計値) [出典:日本政府観光局(JNTO)]