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2016年12月訪日外客数 概要
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客数(推計値)によると、12月の訪日外客数は、前年同月比15.6%増の205万1千人と、12月として過去最高となりました。(これまでの12月過去最高は2015年12月の177万3千人)
2016年12月訪日外客数 市場別
市場別では、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアが単月として過去最高を記録。
また、ロシアとイタリアを除く18市場が12月として過去最高を記録しました。
訪日外客数のシェアは東アジア67.8%、東南アジア+インド16.5%、欧米豪12.0%。12月は東南アジアのシェアが高くなっています。
2016年訪日外客数 年計 2,000万人を突破!
2016年の訪日外客数は前年比21.8%増の2,403万9千人。JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多の訪問者数となりました。
主な増加要因は、クルーズ船寄港数の増加や航空路線の拡充、ビザの緩和、消費税免税制度の拡充や継続的な訪日旅行プロモーションなどが考えられます。
市場別では、主要20市場のうち、ロシアを除く19市場が年間での過去最高を記録。
中でも中国は前年比27.6%増の637万人と全市場初の600万人台に達し、昨年に引き続き最大訪日旅行市場となりました。
また、韓国が500万人、台湾が400万人を超え、香港を加えた東アジア市場は、前年比23.1%増の1,700万人超を記録しています。
■韓国
2016年の訪日旅行者数は509万300人。年計で過去最高を記録。
毎月30~40万人台の送客が安定して続きました。韓国国内での外国旅行者数が増加傾向であること、格安航空会社(LCC)の新規就航などが増加の要因としています。
九州への旅行需要が高い市場であるため「平成28年熊本地震」の影響も心配されましたが、訪日者数は順調に回復しています。
■中国
2016年の訪日旅行者数は637万3,000人。年計で過去最高を記録。
毎月40万人以上の送客が安定して続き、すべての月で同月過去最高を更新しました。個人旅行(FIT)やクルーズによる需要の高まり、航空路線の拡充などが増加の要因としています。
■台湾
2016年の訪日旅行者数は416万7,400人。年計で過去最高を記録。
すべての月で同月過去最高を更新しました。また、台湾国内における外国旅行先の中でも1月から10月まで連続して首位を保持しました。
年初から初夏にかけてはLCCの航空路線拡充により順調に推移していたものの、下期は円高基調の継続や航空便の欠航などの外的要因により伸び率が鈍化したとしています。
■タイ
2016年の訪日旅行者数は90万1,400人。年計で過去最高を記録。
すべての月で同月過去最高を更新しました。個人旅行(FIT)やリピーターが増加傾向にあり、訪日目的地も多様化している市場です。
10月にはプミポン前国王崩御を受けて、タイ国内では服喪となり、訪日旅行にも一部影響がありましたが、結果的に訪日者数は増加傾向を維持しています。
■アメリカ
2016年の訪日旅行者数は124万2,700人。年計で過去最高を記録。
年間を通じ、すべての月で2ケタの伸びを維持すると共に、すべての月で同月過去最高を更新しました。アメリカからアジアへの渡航者数が増加傾向にあることや、官民一体となって展開した訪日旅行プロモーションなどが増加の要因としています。
■5ヵ国まとめ
韓国、中国、台湾、タイ、アメリカの訪日外客数について、国別推移をグラフにしてみました。
12月は訪日中国人よりも、訪日韓国人のほうが多い結果に。年末年始は韓国からの訪日旅行者数が増加する傾向にあります。
参考記事:年末年始に訪日数が増加するのは韓国!意外な人気スポットは?
韓国、中国、台湾、タイ、アメリカの訪日外客数について、前年度比の伸び率をグラフにしてみました。
その他の市場や、詳細については以下のリンクから日本政府観光局(JNTO)の報道発表資料(PDF)をご参照ください。
<関連リンク>
訪日外客数(2016 年12月推計値及び年間推計値) [出典:日本政府観光局(JNTO)]
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