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【トピック】2025年統計から見る台湾の訪日動向:加速する「地方周遊」と「近距離旅行」感覚


  • 訪日前
2025年の統計によれば、台湾からの出国者の約36%が日本を目的地としています。リピーターの増加に伴い、訪問先は都市部から地方へ拡大しています。本記事では最新の旅行トレンドや注目を集める3つのエリアの事例を整理しました。

圧倒的な日本人気:3.5人に1人が日本を選ぶ理由

台湾の交通部観光署(観光庁)が発表した2025年の統計によれば、台湾からの出国者数は約1,894万人と過去最高を更新しました。そのうち、日本を目的地とした人は約673万人。なんと全体の約36%にのぼります。
これを台湾の総人口(約2,330万人)から考えると、年間で台湾から3.5人に1人が日本を訪れているという、リピーターを含めた延べ数とはいえ、今の台湾の人々にとって日本への旅行はもはや「週末にふらっと出かける近距離旅行」の感覚にまで身近になっています。

台湾からの出国者の目的地

この勢いは2026年に入っても衰える気配がありません。背景には、継続的な円安水準による「お得感」だけでなく、SNSを通じて「日本の最新コンビニスイーツ」や「自分だけが知っている地方の絶景」がリアルタイムで共有され、常に「次はここに行きたい!」という新しい目的が生まれていることにあるようです。

 

定番から地方へ:岡山・福岡が人気の理由

何度も日本を訪れるリピーターが増えたことで、旅行先は東京・大阪といった大都市から、個性的でゆったり過ごせる地方都市(地方周遊)へと移っています。2025年に特に注目を集めたのが、岡山、福岡の2エリアです。

 

●岡山:混雑を避けた「西日本の新しい玄関口」
倉敷_美観地区

直行便の拡充:台北からの直行便が2024年末から増便され、高雄ー岡山間の新規就航などもあり、アクセスが劇的に向上しました。また岡山は新幹線や特急を使えば、広島・関西・四国・山陰のどこへでもアクセスしやすいため、「西日本を賢く、効率よく回りたい」リピーターにとって絶好の旅の拠点になっています。

4割が台湾人:2025年の統計(4-6月期)では、岡山県に宿泊した外国人のうち国や地域別では4割以上が台湾からという結果となり、前の年の同じ時期と比べ、倍近く増えています。

日本らしさ:倉敷美観地区のように、京都ほど混み合わず、それでいて「日本に来た」と実感できる美しい街並みを楽しめる点が、SNS映えを重視する層に刺さっています。

フルーツ王国:台湾の人々は果物が大好きですが、岡山の「シャインマスカット」や「白桃」は憧れのブランド。産地で直接味わう「フルーツ狩り体験」なども岡山を選ぶ動機となっています。

 

 

 

●福岡:最短距離で楽しむ「九州の玄関口」と美食体験
福岡の屋台

抜群のアクセス性:台湾・台北と福岡を結ぶ直行便のフライト時間は約2時間半、さらに福岡空港から博多駅までは地下鉄で5分という圧倒的な近さが、限られた旅行時間を有効に使いたい台湾からの旅行者に支持されています。
九州観光のゲートウェイ:福岡は九州各地へ向かう特急やバスの起点でもあります。JR九州の「JR九州レールパス」を活用して武雄温泉(佐賀)や由布院(大分)、黒川温泉(熊本)へ足を延ばすスタイルが定着しました。

屋台文化とグルメ:台湾の人々にとって馴染み深い「屋台」で地元の人たちとの交流や、博多ラーメンやもつ鍋など地元グルメを味わえる点が魅力です。

 

 

これら2エリアの共通点から、派手な観光地がなくても、台湾訪日リピーターの心を掴む要素が見えてきます。

 ■分かりやすい二次交通の提示:複雑な路線図ではなく、「拠点駅から何分か」「お得なパスが使えるか」といった旅行者視点のシンプルな情報が、訪問のハードルを下げると考えられます。

 ■「その土地ならでは」の食体験:産地直送のフルーツや地元のB級グルメなど、「そこでしか食べられない理由」がある食は、強力なフックになります。
 ■「日常」の観光資源化:有名な名所旧跡でなくても、地元の商店街や地域のお祭りなど、日本人にとっての「当たり前の日常」が、台湾からの旅行者にとってはSNS映えする貴重な異文化体験となる可能性があります。

 

今だからこその日本旅行シフト

2025年の台湾からの旅行客のトレンドは、地方の小さなお祭りに参加したり、地元のスーパーで買い物を楽しんだり、レンタカーで奥まった集落を訪ねたりといった、そこでしかできない「体験」を重視するスタイルへと完全にシフトしてきています。
また近隣諸国で日本への渡航制限といった最近の国際情勢の動きの中で、台湾では逆に「こんな時こそ日本へ行って応援しよう」というムードが広がっていることも日本を後押ししている要因の一つのようです。台湾からの旅行者にとって、日本はもはや特別な海外旅行先ではなく「週末に隣町を訪ねるような目的地」へと進化しています。

 

 

 

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