2017年の春節休暇は1/27から2/2までの間。1/27が旧暦の大晦日、1/28が旧暦の元旦となり、中華圏を中心に大型連休となります。今年も多くの訪日外国人観光客が来ることが期待されますね。
とはいえ、訪日外国人観光客の受入れ整備に不安がある飲食店のご担当者様も多いかと思います。
そこで今回は、多言語メニューを無料で簡単に作成できる自治体サービスをまとめました!
外国語メニューやコミュニケーションツールがあるだけで、店員さんも訪日外国人観光客も安心ですよ。
多言語メニューを無料作成できる自治体サービス10選
基本的には言語・メニュー・デザインを選択して、料理の登録をするだけ。多言語メニューを印刷して使用するのはもちろん、各自治体の運営する多言語対応店舗を紹介するサイトに店舗情報を掲載してもらうことができます。
サイト上での多言語メニュー作成は、サービスを提供している自治体内に店舗がないと作成できないものもありますが、「指さし会話シート」や「食品ピクトグラム」のダウンロードは誰でも利用できます。ぜひ無料公開されている多言語支援ツールを活用してみてください。(2017年1月調べ)
※日本国内での自治体サービス情報を集めました。※当社での制作対応に限定せず、自治体様でサービス展開されているものを集め掲載しております。
1.東京都
東京都多言語メニュー作成支援ウェブサイト EAT TOKYO
●翻訳対応言語:12種類
「英語」「韓国語」「中文(簡体・繁体)」「ドイツ語」「フランス語」「イタリア語」「スペイン語」「タイ語」「インドネシア語」「ベトナム語」「アラビア語」
●メニューデザイン:約100種類以上
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
東京都では、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた多言語対応のポータルサイトもあります。
2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた多言語対応協議会ポータルサイト
2.神奈川県
●翻訳対応言語:9言語10種類
●メニューデザイン:30種類
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
3.石川県
●翻訳対応言語:4言語
「英語」「中国語簡体字」「中国語繁体字」「韓国語」
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
サイト掲載・メニュー作成希望の方はこちらから登録ができるようです。
4.岐阜県
●翻訳対応言語:4種類
●メニューデザイン:30種類
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
5.高知県
●翻訳対応言語:4言語5種類
●メニューデザイン:30種類
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
6.長崎県
●翻訳対応言語:4種類
●メニューデザイン:30種類
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
7.徳島県
●翻訳対応言語:4種類
「英語」「中国語簡体字」「中国語繁体字」「韓国語」
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
エクセルファイルでの公開ですが、600個以上の品名が翻訳されていますので参考にしてみてください。
※パソコンからご覧ください。
8.佐賀県
●翻訳対応言語:4種類
「英語」「中国語簡体字」「中国語繁体字」「韓国語」
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
加工ができるワードファイル、加工のできないPDFファイルで公開しています。「イカの活造り定食」「むつごろう」など佐賀県ならではの名物が翻訳されています。
9.千葉市
●翻訳対応言語:13種類
●メニューデザイン:30種類
●外国語対応店舗紹介サイトに掲載:あり
●誰でも使用できる多言語支援ツール:あり
サイト掲載・メニュー作成希望の方はこちらから登録ができるようです。
10.仙台市
Sendai Restaurant & Shopping Guide
※「Sendai Restaurant Shopping Guide – 仙台おいしいWalk」のウェブサイト・サービスは終了しました
DiGJAPAN!WEBでも話題!初心者向け焼き鳥ガイド
DiGJAPAN!WEBでも新宿ゴールデン街や思い出横丁の紹介記事は人気コンテンツのひとつ。日本にしかない居酒屋を体験したいというニーズは多くあります。
でも、訪日外国人観光客にとって居酒屋のメニューや注文方法は難しいもの。居酒屋では一般的な“焼き鳥”も、訪日外国人観光客にとっては難しいメニューのうちの一つなんです。
そこで、DiGJAPAN!WEBでは焼き鳥メニューの初心者向けガイド記事を作成しました。
「どんな食べ物なのか?」の他に、「日本語での呼び方」や「日本語のメニューではどう表記されているか」も紹介しています。訪日外国人観光客は、DiGJAPAN!WEBの紹介記事と店舗のメニューをつきあわせて、食べたいものを選ぶことができるようになっています。
日本人が見落としがちなポイントは「日本語メニューでどう表記されているのか」。食べたいメニューが店舗にあるか探すときに、日本語表記の情報も必要ですよね。相手の立場にたって考えてみると納得です。
多言語メニューができたら訪日外国人観光客を集客!
訪日外国人観光客の受入れ整備ができたら、プロモーションをしてみましょう。
実は、飲食店は訪日中のアプローチも向いていることが多いのです。
なぜなら訪日外国人観光客は、お腹が空いたときに現在地近くにある飲食店を探して入ることがあるから。お店の入口に「多言語メニューがあります」と書いてあるだけで、来店のハードルがグッと下がりますよ。
そこで最後に、多言語メニューを作成したらやってみたい、訪日外国人観光客の集客や注文につながるプロモーション方法をご紹介します。
写真やイラストを活用する
日本語メニューには写真をつけていないから、外国語メニューもテキストだけで作成していませんか?
日本人なら説明を読めばメニューのイメージがつきますが、訪日外国人観光客は翻訳された説明を読んでもメニューのイメージができないことがあります。そんなときに、写真があると参考になります。
すべてのメニューの写真を用意することが大変でしたら、まずは訪日外国人観光客に食べてもらいたいおすすめメニューや、お店の人気メニューだけをセレクトして写真を用意してもよいでしょう。
写真に気になるメニューがあれば、注文が一品増えるかもしれません。
店舗の前に案内を出す
冒頭の例にも出しましたが、どのお店に入ろうかと迷っている訪日外国人観光客を後押しするために、メニューなどの情報をお店の前に出してあげると親切です。
・多言語メニューがあること
・どんな食事ができるのか
・アレルギーやハラール向けの対応をしているか
・費用感はどのくらいか
・カードは使えるか
などの情報が入店前にわかると、お店の中が見えなくても安心しますよね。
クチコミを書いてほしいとお願いする
来店してくれた訪日外国人観光客に、クチコミを書いてもらうようにお願いしてみましょう。
そのために店舗情報を記載したショップカードを配ることも効果的です。「美味しかったらみんなにも教えてあげてほしい」という思いを伝えるだけでも反応が違いますよ。
クチコミを書いてもらうのは、トリップアドバイザーなどのクチコミメディアでも、ブログでも、SNSでも大丈夫です。「サービスを体験した人のリアルな感想」はこれから訪日する人の参考になるものです。
もちろん、訪日外国人観光客はおもてなしに満足すれば、評価の高いクチコミを書いてくれるはずです。
訪日前にもPRする
訪日前の外国人観光客に向けて認知を高め、「日本に行ったらあのお店で食事をしたい」と思わせることも重要です。
クチコミを書いてもらい、地道に訪日前の認知を高めることはぜひ続けていただきたいのですが、手段の一つとして訪日前の外国人観光客に向けた広告出稿があります。広告では、ある程度狙いをつけた一定量の露出を図り、認知を高めたり行動を促すことができます。
昭文社でも、デジタル媒体や紙媒体にて広告掲載のお手伝いをしております。詳しくはこちらから。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まずは無料のサービスを上手に使って、訪日外国人観光客の受入れ整備をしてみてください。
昭文社では、DiGJAPAN!アプリやWEBサイトへの店舗情報掲載の他、オリジナルの多言語メニュー、外国語対話支援ボードの作成なども可能です。
訪日外国人観光客のプロモーションでお悩みの方は、まずはお気軽にお問合せください。
※上記の記事は、2017年1月取材時点の情報を元に作成しております。